原始長命食発明の動機と体験

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原始長命食 発明創始者
農学博士 石田順次

略歴
1. 発明、考案等百数十種に及び、産業界に貢献せる旨により
昭和35年度アカデミー賞を受賞
2. 日本学士会名誉会員(昭和35年8月1日付)
3. 社会事業に貢献する旨にて勲章及紺綬褒章下付
(昭和35年8月15日付)
4. 日本赤十字社事業に貢献する旨にて同社より特別有功章授与さる
5. 農学博士(昭和41年9月15日)


中国の長寿村が黒ゴマ・黒豆・玄米・昆布の粉を食事としていた
私は昭和10年代初め頃、第8師団司令部軍医部付にて、中国熱河作戦に従軍し、軍医部々員として、熱河省特有の風土病や衛生情報調査を命ぜられ、毎日、熱河省の各村落を次々と踏査した。
或る辺境の、戸数百数十戸の寒村で、90才を越えた村長が「この村には百才以上の老人が20人以上もいて、病死する者はなく老衰死するのが普通になっている。」と得意になって話していた。  私も村長宅に寄宿して、毎日村民と同じ食事を常食とし、1ヶ月余にわたる調査研究の結果、その原因を知ることが出来た。その食事の内容は次の通りであった。
この村は山海関により蒙古に通じる要衝で、旅商が必ず往きと帰りに1泊する。往きは皮革類をラクダの背に積み、帰途は海産物、特に昆布類を満載している。年2回の往復の宿賃として入る、この昆布を副食とする。主な作物はゴマ類であり、大豆又は陸稲も作っている。  昔から村のしきたりとして誰いうことなく、昆布を天日で干燥して粉にし、これに黒豆、黒ゴマ、玄米(陸稲)等を適度に煎り粉末にして加え食べるようになったというわけである。
その後数ヶ月して軍職を辞し、中国の大連市に居をかまえ、昭和15年2月、原始長命食の製造の特許の出願をし(『原始長命食』という命名は、後に文学博士福田寛先生にして頂きました)、同16年12月に特許を得て製造を開始。一般に販売しはじめたものの戦時体勢となり、原料入手困難の為、製造販売を中止。軍の糧秣廠の要請により製法を直接指導し、この原始長命食は、軍の航空食として貢献した事実もある。
戦後原料入手が容易となり、その名も『原始長命食』として広く一般の人々の栄養源として喜ばれて来た次第である。特に、この原始長命食に化学的な裏付けをすべく、厚生省国立栄養研究所に成分分析を依頼、別表の成績を得て一層意を強くしております。
(最新の分析試験は 日本食品分析センターで受けた)


私の体験を通して立証
私の体験を申しますと、昭和36年3月9日、交通事故で、1万人に1人という大怪我をして5日間意識不明の裡に大手術を3回受け、奇跡的に一命が助かりました。
骨盤骨折、両大腿骨々折、尿道断裂、腹腔内出血、外傷性ショック血清肝炎で「入院8ヶ月と療養1年を要す」との診断でしたが、術後の回復の早さには、院長先生以下各先生方や看護婦さんは大へん驚かれました。
先生方の最高医術の賜物であることは言うに及びませんが、大腿骨々折は27日目、骨盤骨折は53日目で治り、「8ヶ月の入院」と診断された患者が、35日目には松葉杖にて廊下を歩き、百日目に退院が許され、毎日の回診の都度、院長先生は口癖の様に「貴方の生命力の旺盛なのには驚き入った」と申され「貴方の肉体細胞器官は20才前後の青年の様だが、何か平素の食生活において、特別な物を食べているに違いない。57才の人とは思えない。」と申しておられました。
これはまさしく、原始長命食を食べていた結果だと言えます。又私はここ数年来、頭が非常に冴えるといいますか、次から次へと、よい考えや新しい事が頭に浮びまして、次々と発明考案を百数十種も得ております。  昭和35年8月、学士会名誉会員に推薦され、9月には産業界に貢献したかどで、アカデミー賞を授与されました事などは、我ながら驚いている次第であります。


体質について
ひと昔前までは、日光や空気中の酸素量などが健康の必要条件と思われていましたが、現代ではそれに加えてアルカリ食、酸性食が重視されて来ました。
アメリカのハンセン博士研究所の実験によりますと、「生物とアルカリ+、酸性-との関係」について、陰磁気の発生する物体の側にいると快適になり、陽磁気の発生する物体の側では、身体の具合が悪くなるという報告があります。「神経痛、リュウマチなど、雨降り前日に痛みが強くなる」などといわれますのは、化学的に見ると、雲に大量の陽磁気(アルカリ)が発生し、大地から陰磁気(酸性)をうばう為だといわれています。
北海道大学の実験によりますと、大地の自然磁気より絶縁した状態で動物を飼育すると、骨が奇形になり内臓の発育が阻害されたとの発表があります。
ビルに住んでいる人々は、自律神経失調や不安定などをうったえ、通称ビル病などと言われていますが、これも一つは大地の自然磁気より絶縁している事や、冷房装置など空気イオン(陰)の不足もあります。
又、自動車の運転を長年している人も、車がタイヤで地面より絶縁されている為の消化器系の病気、農家の人など、ゴム長靴常用による慢性疾患が多いのも、大地よりの絶縁生活に関係あると言われています。
すべての病気は、急性になった時は、病変部の治療だけで解決する事が多いと言われていますが適当な治療が施されず慢性化しますと、身体を支配している自律神経の働きに乱れが生じ、ホルモン失調が起こり、血液などの体液一般に悪い変化が認められます。こうなると全身病(胃、腸、便秘、痔等密接な関係)となり、一時凌ぎの局所治療で根治出来るものではありません。  体質を改善し(中性)、抵抗力を強めると、大抵の病気が解決することは、古代ギリシャの医聖ヒポクラテスの四稟説以来、ロスタンスキー悪液説、幕末日本の古益東洞の血説(血のにごり)、阪大片瀬教授の酸アルカリ平衡説、アメリカのシェルトン博士等、名医家の提唱された処で、これらの人々は、万病は体質の歪みという、内的原因に帰すと指摘しております。